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2020/02/19 18:19
こんにちは、RuneSorceryです。
こちらの更新諸々滞っておりましたが、新作の発表など、やっぱりきっちりお伝えしていかねば!
今後はラインナップのご案内と、制作者本人による濃厚な制作裏話の二部構成で紹介してまいりたいと思います。
そんなんどうでもいいよ(酷)作品だけ見せて! という方は前半部分とぜひ作品写真をとっくりと見てイメージを膨らませてくださいね。
まず作品をみていただくお客様の感性が受け取るイメージを大事にしたい、RuneSorceryなのでした。
さて、今回は、「過去」をテーマとした新作ペンダントトップ、
【Le passé】の紹介です。
レクタングル(長方形)という幾何学的な図形の中に、クモの糸を透かしで表現したゴシック&ホラーテイストのペンダントです。
シンプルに鏡面仕上げのものと、燻して陰影をよりはっきりさせての鏡面仕上げとマット仕上げ。
好みに応じて3タイプをご用意しております。
服の上から身に着ければ、透かしの背景は服の色によっても様々。
お好みのスタイルでお楽しみください。
別作品として、同作品の透かしを活かしながら裏を塞いでよりゴシック&ホラー感を増した【Le passé -Profondeur-】、同シリーズとしてトライアングルタイプやサークルタイプなど順次発表していく予定です。
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【制作裏話】
昨年のハロウィンあたりから構想を練っていた作品ですが、
まぁ、今になりましたよね💦
シルバーアクセの定番モチーフでもあるクモの巣モチーフを作りたかったんですけど、
ただ単にクモの巣を作るのもなぁ、、、と考えていました。
クモの巣にルーン文字乗っけるか、とか、かなり脱線してクモとスカルが融合したなんかエグいクリーチャーみたいなやつとか考えたりしてたんですけど、それはまた追々。
クモの巣って、きれいだなぁと思います。
なんであんな完璧につくれるんだ。
クモの巣とか、ハチの巣みたいな自然が生み出す幾何学的な造形美、好きです。
…なんですけど、ワタシ個人的には自然の本分である不規則性とランダム性というものにより魅力を感じます。
きれいに張られたクモの巣よりも、誰も住まなくなった洋館の隅に無造作にかかる無数のクモの糸というか。
退廃的というか。
秩序から無秩序へ移っていく過程というか。
そのへんにワタシの嗜好センサーがぴるぴる反応します。
閃き💡1、です。
クモ、それからクモの巣って、なんとなく「時間」を連想させませんか?
たぶんこの感覚はゲーム好きならわかってくれる気がします。
クモ系の敵に糸びゃーって出されて動き遅くなったり止められたりしませんでした?
ス〇ウ!(デケデケデケ) みたいな。
「時間」、それから「絡めとる」というキーワード。
閃き💡2、です。
このあたりで、幾何学的な図形の中にクモの糸が張っているこの作品の形状イメージがぼんやりと。
あとはどうして自分がこれを作りたいのか。
何を表現したいのか。
作品にこめる「魂」とでもいいますか。
クモの糸がかかっているもの。
「古いもの」「時間が経ったもの」「廃れたもの」。
時間が進んでいく以上、そういうものは必ず出てきますよね。
今も使うものなら、必要なものなら、糸はかかりません。払いますから。
「今は必要ないもの」、「過ぎ去ったもの」、「大事だったもの」。
時間が経つにつれ、カタチがなくなってしまっても、自分自身が忘れてしまっても、思い出せなくなってしまっても、それは確かに昔「在った」ものです。
「過去」という言葉。
閃き💡3、です。
それらがもやもやと合わさって、RuneSorceryのインスピレーションの源である北欧神話の「ノルン」と合わさって、
(`・ω・´)シャキーンとなって。
無機的な幾何学図形に、有機的なクモの糸をかけて。
フランス語で「過去」を意味する【Le passé】というオシャレな名前をつけて、出来上がった次第です。
”記憶の底の奥底の、思い出せない大切な何か”
楽しかったこと。
嬉しかったこと。
悲しかったこと。
嫌なこと。
思い出したくもないこと。
いずれ自分が忘れてしまっても、それは確かに「在って」、自分に繋がって、今の自分を形作っているんだなぁ、
と。
糸は「繋ぐもの」ですから。
そういう、過ぎ去ってしまった色んな想いのカタチに、トライアングルだったり、サークルだったりという形を与えて、今後も展開していこうと思います。
あと、過去があるなら、現在も、未来ももちろんありますよね(伏線)
…とりとめもないですが、見てくださってありがとうございました!